タイヤの空気圧 ディーラー整備士も間違える理由

自動車

はじめに

クルマに乗っている人なら、タイヤの高気圧が大切ってことは理解してると思います。

でも、本当に正しい設定で乗れてますか?

クルマに貼られているタイヤ高気圧のシールに記載されている数値に合わせてるから大丈夫‼️と思った方、はっきり言って危ないです。

新車で購入して、タイヤを一度も交換してない方は問題ありません。

でも、タイヤを一度でも変えてる方は、タイヤの規格をちゃんと確認して、正しい空気圧に設定しましょう。

タイヤの規格について

日本で売られているタイヤは、大きく3種類あります。空気圧と耐荷重(どれだけの重さを支えられるか)の関係がそれぞれ異なるので、注意が必要です。

日本自動車タイヤ協会(JATMA)→日本のタイヤメーカーは、基本的には、この規格を基準にしています。

欧州タイヤ及びリム技術機構(ETRTO)スタンダードとレインフォースド(エクストラロード)の2つの種類があります。

同じ空気圧にしても、耐えられる荷重が違うので、空気が不足してバーストを引き起こしたりする可能性もあります。

運悪く、高速走行中に何か問題が起きたら、本当にシャレになりません。

具体的な例(オデッセイの場合)

難しい話の前に、まずは、一例を挙げて説明してみます。

オデッセイ アブソリュート(RB1、RB2)の前期の純正タイヤは215/55R17 93Vです。


この93をロードインデックスと言って、どれだけ重さに耐えられるかの記号になります。メーカー指定の空気圧は前側のタイヤが2.4kgf/cm2、後ろ側のタイヤが2.3kgf/cm2です。この時の耐荷重は前が650kg、後ろが635kgになります。

ここで、ヨコハマのエコタイヤRV-02というタイヤを考えてみます。

純正タイヤと同じ215/55R17を選択した場合、ロードインデックスは94となり、タイヤの規格はJATMAとなります。

前の650kgをクリアするには空気圧は2.4kgf/cm2、後ろの625kgをクリアするには2.3kgf/cm2が必要です。

つまり、メーカー指定の空気圧のままでOKです。

次に、1つだけインチアップして225/45R18を選択した場合について説明します。このサイズは後期の純正サイズと同じです。

ロードインデックスは95となり、タイヤの規格はエクストラロードとなります。下の表で⭐印がついているタイヤが、エクストラロードです。

前の650kgをクリアするには空気圧は2.7kgf/cm2、後ろの625kgをクリアするには2.6kgf/cm2が必要です。

つまり、メーカー指定の空気圧に対して、0.3kgf/cm2ずつ高く設定する必要があります。

ディーラーの整備士は知ってるの?

残念ながら、理解していないケースもあります。

先日、正規ディーラーに点検に出したら、車指定の空気圧で対応されてしまいました。

実際に装着していたタイヤはエクストラロードだったので、車指定の空気圧では足りなかったのですが、ディーラーの整備士でも、知らないケースがあるようです。

ちなみに、タイヤ専門店のスタッフは、きちんとタイヤの規格を考慮して空気圧を設定してくれました。

まとめ

管理人は、車体に貼り付けられている空気圧のシールの数値に合わせていれば、問題ないと信じて、今までタイヤ交換&運転してきました。

でも、指定の空気圧を入れてるにもかかわらず、何となくタイヤがつぶれているかもと思ったことがあり、その時はタイヤの規格に合わせて空気圧を変える必要があることを知りませんでした。

みなさんも、一度、確認してみることをお奨めします‼️